説明を始める、あるいは説明を聞いてほしい、そんなとき、説明を始めたけどどうも相手が気もそぞろ、あまり説明に集中してくれていない、そんなことはありませんか?なぜ説明に集中してくれないんでしょう。
集中してくれないシーン
今日はみなさんにお話があります。昨年は・・
なんの話かな・・
ということがあり、今年度は・・
もう10分たったけど。。
いつまで続くんだろう。。
あーもう!早く終わって!!
いつ終わるのかが気になって話を聞けていないようですね。
伝わらない原因
人は「見通しが立たない」状況では不安感が募り、「見通しを立てたい」と思うものです。
例えば、車の渋滞や、列車の遅延なども、いつ解消されるかわからない(見通しが立たない)状況だと不安やイライラが募りますが、「1時間後に運行再開します」「あと1キロで渋滞を抜けられる」などがわかれば、不安感は少なくなりイライラも減少します。。
それと同じで、人の話を聞くときも「いつまで続くんだろう」(見通しが立たない)とそれが気になり、イライラしたり、話に集中できなかったりするのです。
見通しが立たないと不安感が増し、話に集中できない。
伝わるための説明の仕方
説明の冒頭に「見通し」終わりを宣言します。
「今から3つのことを説明します」
「5分ほどお時間を頂戴し説明させていただきます」
注意点として「5分」と宣言すれば、5分以内で終了することです。時間が長くなりそうなら、長くなりそうだと気づいた時点で「3分ほど延長させていただきます」など、あらたな見通しを宣言します。5分経過したのに、そのまま話していると「5分経過したのに、まだ話している。いつまで続くのか」と聞き手の不安感が増し、イライラが募ります。
伝わるためのトレーニング
では練習してみましょう。
口に出して説明してみてくださいね。
問題1 上司に相談したいと思っています。なんと声掛けをすればいいでしょう。 問題2 会議室を予約(時間貸し)して、会議を開催します。冒頭になんといえばいいでしょう。
答えです。
問題1の回答 「〇〇の件で〇〇の相談があります。10分ほどよろしいでしょうか」や「〇〇の件で2つ相談があります」 問題2の回答 「この会議は〇時までです」
問題1については、相談に要する時間や相談個数を伝えることで上司も今聞くか、あとにするかの判断ができます。気を付けたいのは時間を言った場合は、その時間を守ることです。
問題2は、何時までかを改めて共有することで、時間を意識した会議ができます。会議は長引きがちですので、あらかじめ宣言することで時間短縮を意識することもできます。
時間以外にも「今日の議題は3つ」や「今日決めることは○○」などゴールを明確にすることも有効です。
まとめ
説明している途中で相手のイライラしてきたりすると、「早くいわなきゃ」とか「いうのをやめよう」などと思ってしまいます。そういうことがないように、安心して話し手も聞き手もいられる状態をつくるためにも「見通し」を言うこと。ぜひ使ってみてください!
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